イベント | 2016.9.9

スタートアップ起業家とi-ROADがコラボレーション

  最先端のイノベーションを体感 最先端のイノベーションを体感 7月、都内にて世界的な経済誌の日本版、「Forbes JAPAN」の独自企画として、FORBES INNOVATION SUMMIT CONCEPT「TOYOTA OPEN ROAD PROJECT+Next Generation Entrepreneurs」が開催された。このプロジェクトは、TOYOTAの次世代モビリティ「i-ROAD」をテーマとして、未来の都市交通の在り方や社会のビジョンを、スタートアップの起業家とともに構想するもの。最先端のオープンイノベーションが生まれる瞬間に立ち会えるとあってか、イベントは開場と同時にほぼ満席に。都市の未来を垣間見たい人々の熱気で包まれていた。 プレゼンテーションに先立ち、Forbes JAPANの高野真編集長は、「Forbes JAPANは“雑誌”を超えて、情報と人とをつなぐプラットフォーマーになりたい。今日はまさにその目的を叶える場である」と企画への想いを語った。 会場にはi-ROADも登場。ビビッドな色はやはり目を引く。 ブリッジプラットフォームの重要性について熱弁をふるうForbes JAPANの高野編集長。     決算、警備、電力とサービスの切り口はさまざま 決算、警備、電力とサービスの切り口はさまざま この日、集まったスタートアップ企業は10社。各企業が6分間を持ち時間とし、プレゼンテーションおよびディスカッションを通じて、i-ROADとともに実現する未来の社会を提示した。各社、自社の強みを活かしたサービスが提示され、その切り口は「決済」「警備」「アドテク」「スマートロック」「地図」「パーソナルアシスタンス」「電力」「ポイント」と多岐にわたった。 なお今回の企画は、高野編集長やTOYOTA未来プロジェクト室の鈴木雅穂室長ら3名が審査員となり、スタートアップ企業10社から3つの賞を選出。ベストソーシャルイノベーター賞には、独自衛星群による地表データからi-ROAD用の狭小スペースを検索するシステムを提案した株式会社アクセルスペースが、ベストビジネスイノベーター賞には、世界初の生体認決済サービス「Liquid Pay」を使い、カーシェアリングにおける決済サービスを提案した株式会社Liquidが、ベストテックイノベーター賞には、曲がって貼れる回路、プリンテッド・エレクトロニクスを活用し、i-ROAD用のヒーターを提案したAgIC株式会社がそれぞれ受賞した。 自社サービスを取り上げたTVCMを紹介するAgIC株式会社取締役の杉本雅明氏。 審査員3名と受賞した3社による記念撮影も行われた。     評価基準はユニークさ、ポテンシャル、技術力 評価基準はユニークさ、ポテンシャル、技術力 授賞式の終了後、審査員を務めた高野編集長、鈴木室長、ドレイバーネクサスベンチャーパートナーズの倉林陽氏が登壇し、対談という形で総評を行った。高野編集長は「どの提案も素晴らしく本当に迷った。最終的に、i-ROADのコラボとの実現性をベースに、ユニークさ、ポテンシャル、技術力の3つを評価の基準とした」と、審査の難航ぶりをうかがわせた。また鈴木室長は「ここへ来る前は、おもしろそうだと感じると同時に、じつは本当にi-ROADの文脈とつながるのかなという不安もありました。しかし今日のプレゼンテーションでは、さまざまな新しい切り口やビジョンを教えていただき、ワクワクドキドするとてもいい時間を過ごさせていただきました」と話し、イベントを締めくくった。 この日芽生えたアイデアが、今後どのように成長し、どれだけの花を咲かせるのか。実現までの道筋にこれからも注目したい。 ワクワクドキドキしたと話す未来プロジェクト室の鈴木室長。   TEXT BY Ryoko Sugimoto (contributor) ISSUED : 9 September 2016

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イベント | 2016.4.26

SXSW 2016レポート「移動の未来とi-ROAD」

最先端のテクノロジーとコンテンツが集う場所 最先端のテクノロジーとコンテンツが集う場所 アメリカ・テキサス州オースティン。毎年3月、この地にはテクノロジーの最新トレンドを求めて、世界中から多くの人が訪れる。世界最大規模のインタラクティブ・ミュージック・フィルムを組み合わせたコンテンツとビジネスの祭典SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)。 今年は30周年ということで、基調講演にはなんとバラク・オバマ大統領が登壇。現役の大統領が登場するのはSXSW史上初であり、このイベントがいかに影響力を持ち、重要な位置付けとなっているかを物語っている。 特にインタラクティブ部門は今やスタートアップの登竜門となっており、Twitterをはじめとする世界的に有名なサービスの数々がこのイベントをきっかけに有名になっていった。 SXSW2016は3月11日から20日までの10日間でのべ10万人以上が参加し、街中の至る所で最新テクノロジーの体験や企業による自社パビリオン、講演・セミナー・Meet Up、トレードショー等、どこから見れば良いかを真剣に悩んでしまうほどの充実したさまざまなイベントが目白押しであった。 今年、特に目を引いたものの一つが「VRヘッドセット」。多くの企業が展示の中で採用し、世界的な大きな潮流となっていた。 最先端のテクノロジーとコンテンツが集う世界最大規模のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバルでありながら、会場となっている街中にはどこかリラックスしたカジュアルな雰囲気が漂う。きっとそれは、世界中から集まるクリエイティブ、ベンチャー投資家、学術関係者など多彩な来場者の交流が功を奏しているからだろう。そうした所もまたこのイベントの魅力のひとつであり、イノベーティブな環境を育む大きな要因だと思わせる。 アンドロイドと未来の生活 アンドロイドと未来の生活 SXSW2016の会期中の3月14日、15日の2日間にわたり、「Extension of Humanity」(人間性の拡張)をテーマに、ロボット、モビリティなど人間の可能性を拡張してくれる最新技術にフォーカスしたオフィシャルイベント「JAPAN HOUSE」が開催された。 メインプログラムとして、世界的なロボット工学者である大阪大学・石黒浩教授が登壇し、「アンドロイドと未来の生活」をテーマにしたプレゼンテーションを行い、また、同教授をコピーしたアンドロイド「Geminoid HI-4」や社会的対話ロボットCommU(コミュー)による音声対話技術のデモンストレーションなども行われ大変な人気を集めていた。 移動の未来 移動の未来 JAPAN HOUSEのもうひとつのメインコンテンツとしてOPEN ROAD PROJECTが登場。スペシャルプログラムとして、トヨタ自動車・大塚友美室長と大阪大学・石黒浩教授が登壇し、i-ROADによる「移動の未来」についてプレゼンテーションを行った。大塚友美室長のプレゼンでは、都市の移動を自由にするためにOPEN ROAD PROJECTで行ってきた「Small Space Parking」や「ROAD KITCHEN」といったこれまでの数々の試みを紹介。 一方、石黒浩教授は実際にi-ROADに東京と大阪の街で試乗した体験を踏まえ、都市におけるi-ROADの身体性についてプレゼンテーションを行った。ロボット工学者ならではの鋭い視点にもとづく移動に対する考察は大変興味深いものであった。集まった観衆は熱心に二人の話に耳を傾けていた。 そして最後には、石黒浩教授と大塚友美室長とによるスペシャルトークセッション。ざっくばらんな寛いだ雰囲気の中、i-ROADのモビリティとしての楽しさや可能性、都市の移動などについて語り合った。質疑応答の際には観衆からi-ROADに関する数多くの質問があり、その関心の高さがうかがえ、JAPAN HOUSEは非常に熱い空気に包まれていた。 また、会場内ではi-ROADの展示も行われ、来場者のほとんどははじめて目にするその姿に大変驚いた様子で、食い入るように眺めていた。 i-ROADというモビリティの存在を知り、さらにその先に広がる未来のモビリティとしての可能性を示され時の人々のハッとした表情は大変印象的であった。 OPEN ROAD PROJECTはSXSWという最先端の空気に触れ、また、さまざまな新たな出会いを通じて、どのように進化と深化を遂げていくのか。これからも、OPEN ROAD PROJECTから目が離せそうにない。 TEXT&PHOTOGRAPHS BY Tomoyuki Kato (contributor) ISSUED : 26 April 2016

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イベント | 2015.8.4

講演レポート「都市の移動をゼロからデザインする」

私たちを取り巻くすべての「デザイン」について、新たな視座を切り拓くべく企画されたカンファレンス&ワークショップ「WXD(ワイアード・バイ・デザイン)」。 その一環として「未来のデザイナー」と題されたカンファレンスが開催された。 テクノロジーの発達により、かつてのように“意匠”だけを作っていればいいというデザイナー像は失効しつつある。では、これからのデザインはどうあるべきか? 各分野におけるデザインの最前線で活躍するデザイナーたちが、それぞれの立場から展望を語った。 登壇者の1人として参加したトヨタ「未来プロジェクト室」の大塚友美が、「都市の移動をゼロからデザインする」というテーマを掲げつつ語ったのは、同プロジェクトにかけた想い。 「いま、ほとんどの都市で車での移動が不自由になってしまっている」。開発のきっかけはそんな問題意識からだった。しかし、社内では賛否両論。遅々として進まぬ議論を突破すべく2014年に行ったのが、モニターテストだった。 「i-ROADでの都市の移動は楽しい」 それがモニターテストで得られた手応えだった。しかし同時に、「サイズは小さいのに駐車場は車と同じなの?」「バッテリーを気にしながら走らなければならないの?」など、今後の課題となるような声も多く寄せられた。そうした中で、大塚はある結論に達したという。 いわく、「いまの時代、メーカーはプロダクトだけなく、ユーザーの体験全体をデザインすべきである」 しかし、“ユーザーの体験をデザインする”とはどういうことか? それは、「未来を作るプロトタイプ」を生み出すことだと大塚は語る。 その発想から生まれたのが、都内各所の使われていない狭小スペースに充電コンセントを配置し、駐車場として提供する『Small Space Parking』や、エクステリアパーツをユーザー自身がカスタマイズできる『ROAD KITCHEN』、CANデータを使い実際の都市の走りを走行音に変換して楽しめる『SOUND DRIVER』(※後日公開予定)など、OPEN ROAD PROJECTの柱となる企画群だ。 「街を変えるのは難しい。しかし、自分が変われば、もっと未来が広がっていくのでは?」 そう締めくくり、大塚のプレゼンテーションは幕を閉じた。 i-ROADは、それ単体で見れば新たな移動ツールだが、その発想は“デザイン”という営為の意義に再考を促すような、大きなポテンシャルを孕んでいる。 そのパースペクティブを「WXD」の場で明示したことが、さざ波となってカンファレンス来場者の創造性に影響を及ぼし、どのような変化を引き起こしていくのか。期待は尽きない。   イベント名: WXD(ワイアード・バイ・デザイン) カンファレンス「Designers of The Future 未来のデザイナー」 日時: 2015年6月6日(土) 場所: スパイラルホール 東京都港区南青山5-6-23 青山SPIRAL 3F ISSUED : 4 August 2015 TEXT BY KEISUKE KAGIWADA PHOTOGRAPHS BY Tomoyuki Kato

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イベント | 2015.7.4

i-ROAD試乗会から始まる“未来のモビリティ”

私たちを取り巻くすべての「デザイン」について、新たな視座を切り拓くべく開催されたカンファレンス&ワークショップ「WXD(ワイアード・バイ・デザイン)」。その特別イベントとして、さる5月30日にi-ROADの試乗会&トークセッションが開催された。題して「i-ROADと未来都市:TOYOTAによる新しい移動の提案」。ずばり、“未来のモビリティ”を実地で体感していただこうという、意欲的な企画だ。 会場の「トヨタ東京デザイン研究所」(東京都八王子市)に招かれたのは、この企画のために手を挙げた雑誌「WIRED」の読者約20名。高まる期待を受けて、まずトークセッションがスタート。司会を務める「WIRED」編集長の若林恵氏に続いて、i-ROADを企画・開発したトヨタ「未来プロジェクト室」の大塚友美が登場。 「都市の移動をもっと自由にしたい。渋滞や狭いスペースといった都市の特徴を前向きにとらえることで、新しい魅力が見えてくる」と、OPEN ROAD PROJECTに込めた思いやイノベーションの展望について語った。続いて登壇したのは、スポーツ車両統括部の谷中壯弘。「これまでにない車体のデザインをはじめ、2つの前輪が上下に動いてコーナリング時の傾きを自動的に制御するなど、まったく新しい思想のもとに車体の構造やシステムを作り上げた」など、開発に至るプロセスを動画とともに紹介しながら、i-ROADへと至る開発秘話を解き明かした。続いて参加者たちは、敷地内のコースでi-ROADの操縦を初体験。その興奮冷めやらぬ驚きの声をご紹介しよう。「今までにない乗り心地が面白かった」「ものすごいものに乗せてもらった。ぜひ、街の中を走ってみたい」「世の中つまらないと思っていたけれど、それをトヨタが打ち破ってくれたと感じた」etc.。さらに、参加者たちから利用シーンをはじめ次々とアイデアが飛び出すなど、率直な感想や意見の交換を経て、盛況のうちに試乗会は終了。 次回は、第2弾イベントとなるカンファレンスの模様をお伝えしよう。 イベント名:WXD(ワイアード・バイ・デザイン) 「mobility × design i-ROADと未来都市:TOYOTAによる 新しい移動の提案」試乗会&トークセッション日時:2015年5月30日(土)場所:トヨタ東京デザイン研究所 東京都八王子市石川町2-3 ISSUED : 4 July 2015TEXT BY Keita Fukasawa (contributor)PHOTOGRAPHS BY Tomoyuki Kato

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