SXSW 2016レポート「移動の未来とi-ROAD」

SXSWレポート【OPEN ROAD PROJECT】

イベント

いま、世界が最も注目するインタラクティブ・ミュージック・フィルムの祭典SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)。
3月14・15日の2日間にわたって開かれた日本の注目すべきテクノロジーを紹介するJAPAN HOUSEにOPEN ROAD PROJECTが参加。
現地の様子と共に、「移動の未来」をテーマにした世界的に有名なロボット工学者である大阪大学・石黒浩教授と
トヨタ自動車・大塚友美室長によるOPEN ROADセッションの模様をレポートする。
さて、世界の最先端が集まるこのイベントで都市型パーソナルモビリティ「i-ROAD」を通して見えてきたものとは?
いま、世界が最も注目するインタラクティブ・ミュージック・フィルムの祭典SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)。3月14・15日の2日間にわたって開かれた日本の注目すべきテクノロジーを紹介するJAPAN HOUSEにOPEN ROAD PROJECTが参加。現地の様子と共に、「移動の未来」をテーマにした世界的に有名なロボット工学者である大阪大学・石黒浩教授とトヨタ自動車・大塚友美室長によるOPEN ROADセッションの模様をレポートする。さて、世界の最先端が集まるこのイベントで都市型パーソナルモビリティ「i-ROAD」を通して見えてきたものとは?

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最先端のテクノロジーと
コンテンツが集う場所

最先端のテクノロジーとコンテンツが集う場所

アメリカ・テキサス州オースティン。
毎年3月、この地にはテクノロジーの最新トレンドを求めて、世界中から多くの人が訪れる。
世界最大規模のインタラクティブ・ミュージック・フィルムを組み合わせたコンテンツとビジネスの祭典SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)。

今年は30周年ということで、基調講演にはなんとバラク・オバマ大統領が登壇。
現役の大統領が登場するのはSXSW史上初であり、このイベントがいかに影響力を持ち、重要な位置付けとなっているかを物語っている。

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特にインタラクティブ部門は今やスタートアップの登竜門となっており、Twitterをはじめとする世界的に有名なサービスの数々がこのイベントをきっかけに有名になっていった。

SXSW2016は3月11日から20日までの10日間でのべ10万人以上が参加し、街中の至る所で最新テクノロジーの体験や企業による自社パビリオン、講演・セミナー・Meet Up、トレードショー等、どこから見れば良いかを真剣に悩んでしまうほどの充実したさまざまなイベントが目白押しであった。

今年、特に目を引いたものの一つが「VRヘッドセット」。多くの企業が展示の中で採用し、世界的な大きな潮流となっていた。

最先端のテクノロジーとコンテンツが集う世界最大規模のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバルでありながら、会場となっている街中にはどこかリラックスしたカジュアルな雰囲気が漂う。きっとそれは、世界中から集まるクリエイティブ、ベンチャー投資家、学術関係者など多彩な来場者の交流が功を奏しているからだろう。そうした所もまたこのイベントの魅力のひとつであり、イノベーティブな環境を育む大きな要因だと思わせる。

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アンドロイドと未来の生活

アンドロイドと未来の生活

SXSW2016の会期中の3月14日、15日の2日間にわたり、「Extension of Humanity」(人間性の拡張)をテーマに、ロボット、モビリティなど人間の可能性を拡張してくれる最新技術にフォーカスしたオフィシャルイベント「JAPAN HOUSE」が開催された。

メインプログラムとして、世界的なロボット工学者である大阪大学・石黒浩教授が登壇し、「アンドロイドと未来の生活」をテーマにしたプレゼンテーションを行い、また、同教授をコピーしたアンドロイド「Geminoid HI-4」や社会的対話ロボットCommU(コミュー)による音声対話技術のデモンストレーションなども行われ大変な人気を集めていた。

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移動の未来

移動の未来

JAPAN HOUSEのもうひとつのメインコンテンツとしてOPEN ROAD PROJECTが登場。
スペシャルプログラムとして、トヨタ自動車・大塚友美室長と大阪大学・石黒浩教授が登壇し、i-ROADによる「移動の未来」についてプレゼンテーションを行った。
大塚友美室長のプレゼンでは、都市の移動を自由にするためにOPEN ROAD PROJECTで行ってきた「Small Space Parking」や「ROAD KITCHEN」といったこれまでの数々の試みを紹介。

一方、石黒浩教授は実際にi-ROADに東京と大阪の街で試乗した体験を踏まえ、都市におけるi-ROADの身体性についてプレゼンテーションを行った。ロボット工学者ならではの鋭い視点にもとづく移動に対する考察は大変興味深いものであった。集まった観衆は熱心に二人の話に耳を傾けていた。

そして最後には、石黒浩教授と大塚友美室長とによるスペシャルトークセッション。
ざっくばらんな寛いだ雰囲気の中、i-ROADのモビリティとしての楽しさや可能性、都市の移動などについて語り合った。
質疑応答の際には観衆からi-ROADに関する数多くの質問があり、その関心の高さがうかがえ、JAPAN HOUSEは非常に熱い空気に包まれていた。

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また、会場内ではi-ROADの展示も行われ、来場者のほとんどははじめて目にするその姿に大変驚いた様子で、食い入るように眺めていた。

i-ROADというモビリティの存在を知り、さらにその先に広がる未来のモビリティとしての可能性を示され時の人々のハッとした表情は大変印象的であった。

OPEN ROAD PROJECTはSXSWという最先端の空気に触れ、また、さまざまな新たな出会いを通じて、どのように進化と深化を遂げていくのか。
これからも、OPEN ROAD PROJECTから目が離せそうにない。

TEXT&PHOTOGRAPHS BY Tomoyuki Kato (contributor)

ISSUED : 26 April 2016