「好き」をうまく導いてもらった先に、私だけのデザインがあった

3Dプリンターサービス「ROAD KITCHEN」 ユーザーインタビュー VOL.1

PROTOTYPING REPORT

第7期パイロットが5月に開催した「i-ROADツーリング」において、ことさら目立っていた二台のi-ROADがあった。
オリジナルのフロントパネルを装着した、利倉さんと梅澤さんのi-ROADだ。
そこで今回、3Dプリンターによるカスタマイズサービス「ROAD KITCHEN」を体験した利倉さんと梅澤さんにインタビューを決行。
前編では、お二人がどのようにして「欲しいデザイン」を形にしていったのか、その流れを追った。
第7期パイロットが5月に開催した「i-ROADツーリング」において、ことさら目立っていた二台のi-ROADがあった。オリジナルのフロントパネルを装着した、利倉さんと梅澤さんのi-ROADだ。そこで今回、3Dプリンターによるカスタマイズサービス「ROAD KITCHEN」を体験した利倉さんと梅澤さんにインタビューを決行。前編では、お二人がどのようにして「欲しいデザイン」を形にしていったのか、その流れを追った。

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目立つ? なじむ?
デザインの好みは人それぞれ

目立つ?なじむ? デザインの好みは人それぞれ

―― 利倉さんはメカっぽい色合いとフォルムが特徴的で、梅澤さんのパネルはとにかく華やかな印象。ずいぶんと対照的な二枚のフロントパネルですが、どのような発想から生まれたのでしょうか。

利倉さん「i-ROADをはじめて見たときに、未来っぽさがありながらも、どこかアニメのようなポップさも感じ、車体のデザインそのものをとても気に入ったんです。だからその世界観を壊さないよう、あくまでi-ROADにマッチするフロントパネルにしようと決めました。デザインを考えるうえで真っ先に浮かんだのが“宇宙”。パッと見は黒色だけれど、光が当たると青く見える絶妙なカラーリングに、星をかたどりたい。このアイデアがすべての出発点でした」

梅澤さん「私は最初から“とことん自分色を出そう!”としか考えていませんでしたね。桜のモチーフはすぐに決まりました。4月生まれの私にとって桜は特別な花。子どもの名前に“桜”の漢字を使うくらい好きなんです。今回はちょうど試乗期間が4月だったこともあり、桜のパネルをつけたi-ROADで、満開の桜の下を走りたいと。次に、ただ華やかなだけでの桜ではなく、散りゆくはかなさも表現したいと考え、切り紙のデザインを思いつきました。表のテーマが自分らしさだとすると、裏のテーマはクールジャパン。トヨタが日本の企業であることも踏まえ、日本らしい美をまとったフロントパネルにしようと思いました」

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デザイナーの一言が
思い付きをデザインに変えた

デザイナーの一言が思い付きをデザインに変えた

―― お二人の発想を実際に形にしていったのは、クラウドソーシングサービスのランサーズに登録する3Dデザイナー。アイデアを書き込んだディレクションシートとスカイプでの打ち合わせで製作を進めたと聞いていますが、デザイナーから意見をもらうこともあったのでしょうか?

梅澤さん「3Dプリンターってまだまだ一般化されていないので、こちらも何ができて、何ができないのかさっぱり分からない。でもデザイナーさんが、私のアイデアと技術的な部分とうまくチューニングしてくれるので、3Dの知識がゼロでも不安を感じませんでした」

利倉さん「最初、僕のアイデアが具体的ではなくフワッとしていたので、デザイナーさんにうまく伝わるかどうか心配をしていたのですが、話す中でふと“ガンダムは好きですか?”と聞いてくださったんです。すると“あ、そういえば俺、ガンダム好きだわ”となって。そのワードが出たおかげで方向性がばちっと決まったようなものですね。こちらの想いをくみ取り、共有しやすい言葉にしてくれるあたりがプロだなと感じました」

梅澤さん「私も桜の並べ方ですごく悩んだのですが、デザイナーさんが“大きい桜を並べるとポップですし、小さい桜を並べると繊細な印象になります”とアドバイスをくれて。それでいろいろなサイズをランダムに並べようという答えにたどり着きました。いま振り返ると、デザイナーさんが私の意見を尊重しながら、完成までうまく導いてくれていたんだなと思います」

利倉さん「梅澤さんのパネルは、桜にまじって家紋が入っているのがおもしろい。家紋はどのタイミングで入れることにしたんですか?」

梅澤さん「ディレクションシートに、なんとなく思いつきで“家紋なんかもおもしろいかも?”って書いて渡したら、デザイナーさんが“いいですね!”と乗ってくださったんです。書いた段階では“これはイケてるのか?”と少し迷いがあったのですが、デザイナーさんが背中を押してくれたので入れてみました。これが結果的に大正解!デザイナーさんのアドバイスがなければ、ここまで満足のいくパネルは生まれていなかったんじゃないかな」。

後編「オリジナルi-ROADは、世界一愛しいクルマ」に続く

TEXT BY Ryoko Sugimoto (contributor)
PHOTOGRAPHS BY Tomoyuki Kato / Yuta Nishida

ISSUED : 1 July 2016

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3Dプリンターサービス「ROAD KITCHEN」 ユーザーインタビュー VOL.2 「オリジナルi-ROADは、世界一愛しいクルマ」 8 July 2016

3Dプリンターサービス「ROAD KITCHEN」 ユーザーインタビュー VOL.1 「「好き」をうまく導いてもらった先に、私だけのデザインがあった」 1 July 2016

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3Dプリンターサービス「ROAD KITCHEN」 ユーザーインタビュー VOL.2 「オリジナルi-ROADは、世界一愛しいクルマ」

1 July 2016

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