狭小スペースの活用で、貸す人も使う人も幸せに

Small Space Parking スペースオーナーインタビュー

試乗パイロット

店舗の軒先や駐車場の使われていないスペースなど、都市のスキマを活用し
i-ROADの駐車スペース・充電場所として貸し出すサービス「Small Space Parking」(SSP)。
現在、一般の方から提供いただいたスペースをSSPとして活用する実証実験がスタートしている。
街中にSSPが増えることで、都市の移動はどのように変わるのだろうか。
移動の未来を切り開くキーパーソンのひとりであるスペースオーナーにお話を聞いてみた。
店舗の軒先や駐車場の使われていないスペースなど、都市のスキマを活用し、i-ROADの駐車スペース・充電場所として貸し出すサービス「Small Space Parking」(SSP)。現在、一般の方から提供いただいたスペースをSSPとして活用する実証実験がスタートしている。街中にSSPが増えることで、都市の移動はどのように変わるのだろうか。移動の未来を切り開くキーパーソンのひとりであるスペースオーナーにお話を聞いてみた。

img_flow_sspowner_01

img_flow_sspowner_02

街歩きも楽しめる充電スポット

街歩きも楽しめる充電スポット

今回、SSPスペースオーナーに選ばれた佐藤さんが住んでいるのは、井の頭線下北沢駅から徒歩5分の場所。ゆるやかな坂道を上った先にある自宅の駐車場を、i-ROAD専用駐車スペースとして貸し出している。近くにはカフェや雑貨店などが立ち並ぶ商店街があり、充電ついでに散策も楽しめそうだ。
今回のインタビューでは、佐藤さんが駐車スペースオーナーに応募した理由や、実際にi-ROADが置かれているのを見てどう思ったかなど、スペース提供者としての本音をお伺いした。

―― 駐車スペースオーナーに応募されたきっかけを教えてください。

2016年11月頃に、駐車スペースオーナー募集の広告をFacebookで見て、i-ROADの存在を知りました。車両が小さいのでうちの駐車場でも十分に停められると思い、広告を見てすぐに応募したんです。

―― 駐車場に車を置く予定はなかったのでしょうか?

数年間アメリカに赴任していまして、そのときはクルマに乗っていましたが、帰国後にクルマを持つ予定はありませんでした。駐車場を遊ばせておくのももったいないので、実は自販機を置こうと考えていたんです。ところが調べてみると、自販機を設置するには床面にボルト止めをする必要があるらしい。工事が入るのはどうかと思っていたときに見つけたのが、駐車スペースオーナーの募集でした。

―― ご自身の土地に実際にi-ROADが置かれているのを見て、どんな感想を持ちましたか?

やっぱりi-ROADはデザインがかわいくて目を引きますね。駐車場の奥に荷物が置いてあるので、奥行きが足りるか心配でしたが、ちょうどおさまって良かったです。

―― OPEN ROAD PROJECTでは今後も、佐藤さんのようなスペース提供者を増やしていきたいと思っています。

うちと同じで、軒先が余っているという人は意外に多いと思います。「遊休スペースにしておくくらいなら貸してみよう」と考える人もいるかもしれません。また、自分がi-ROADを持っていれば、お互いさま的な発想でスペースを貸そうと思う人もいるでしょう。自分のi-ROADを置いて、余ったスペースは他の人にお貸しするとかね。

img_flow_sspowner_03

img_flow_sspowner_04

充電環境を
整えるプロダクト「SMILE LOCK」

充電環境を整えるプロダクト「SMILE LOCK」

電気自動車(EV)普及の課題はインフラの確立にある。この課題を解決するために、OPEN ROAD PROJECTが開発したのが「SMILE LOCK」というデバイスだ。コンセント自体に認証・通信機能を持たせたこの機器を使えば、誰が、いつ、どのくらい充電したかを記録することができる。使った人が、使った分だけ料金を支払う仕組みによって、既存のコンセントを活用した電気のシェアを広げ、EVユーザーに必要なインフラを整えることを目指している。

―― 新しいシェアリングエコノミーの形として、SMILE LOCKについてどう思われますか?

専用の充電施設を新しく設けるのではなく、一般家庭の既存のコンセントを借りるのは合理的ですね。誰がどのくらい使用したかという情報がシステム的に管理されて、実地精算できるのであれば、コンセントを貸す側としても負担に感じません。

―― コンセントを使う側としての意見もお聞きしたいと思います。外出先での充電は、EVユーザーだけでなく、スマホを頻繁に使う人やノマドワーカーにとっても共通の悩みです。SMILE LOCKがあれば、街中にあるさまざまなコンセントの開放が期待できます。充電できる場所が増えたら、ご自身の生活はどう変化しそうですか?

今は家でパソコンをフル充電してから外出しています。SMILE LOCKの登場によって簡単に電気代を支払えるようになり、充電させてくれる場所が街中に増えれば、充電不足による焦りを感じずに1日を過ごすことができそうです。

img_flow_sspowner_05

img_flow_sspowner_06

TEXT BY Yui Sato (contributor)
PHOTOGRAPHS BY Yuta Nishida

ISSUED : 14 March 2017

―― 今後、どのような場所でSMILE LOCKを使うことができれば便利だと思いますか?

たとえば旅行に行ってゲストハウスなどに泊まると、電気代が別にかかるところが多いですが、SMILE LOCKを使えば精算がスムーズになりそうです。

―― たしかに、旅先でも様々な使い方ができそうですね! それでは最後に、駐車場オーナーとして、i-ROADユーザーに一言メッセージをお願いします。

ぜひ、気軽な気持ちで駐車場を使っていただきたいです。井の頭線の下北沢駅まで徒歩5分程度と近いので、ここにi-ROADを置いてカフェに行ったり買い物をしたりしていただくのもいいと思います。長く停めていただいてもOKですので、どうぞ下北沢を探検してみてください。

都市にはたくさんの遊休スペースがあり、その使い途を探している人も多い。今回、スペースオーナーにお話を伺い、「Small Space Parking」は使い手と貸し手がどちらも幸せになる遊休スペースの活用法であると実感できた。

都市の小さなスキマや使われていないコンセントなどは、光の当て方次第で財産にできる。「いまあるもの」を有効に使うことで、都市の移動は大きく変わるかもしれない。

SMALL SPACE PARKING
都市の隙間に停めてみる。
http://openroad-project.com/prototyping/smallspaceparking
SMILE LOCK
電気をシェアするための認証型コンセント。
http://openroad-project.com/prototyping/smile-lock