試乗パイロット インプレッショントーク 01

試乗パイロット

都市の移動は、これまでよりもずっと自由になるはずだーー。
i-ROADに乗って街を駆け抜け、クルマとは違う駐車・充電を体験し、さまざまな局面を乗りこなしていく中で、
試乗パイロットたちの視点や意識に、どんな変化が起きていくのだろう?
今回は、第1期試乗パイロットの中から、デザイン事務所代表の田代さんにフォーカス。
約1カ月にわたる試乗期間の中で感じたこと、率直な意見を語ってもらった。

20150831_original2田代さんが代表を務めるデザイン事務所/ギャラリー前にて

東京・恵比寿に自身のデザイン事務所を構え、その1階でギャラリーを営むアートディレクターの田代さん。

主な利用シーンは、品川の自宅からオフィスへの移動で、非常に快適だったと語る。

一方で気になったのが、駐車場をめぐる問題。

「マンション内の駐車場を見渡しても、空きスペースがたくさんある。そこにコンセントを付ければ、i-ROADの充電が可能な駐車場ができあがるなど、もっと利用者が増えるのではないか」

その田代さんが「かなり助かりました」と話すのが、港区・渋谷区エリアの約200カ所に設置された駐車場に、定額でi-ROADを駐車できるサービス『トメホーダイ』。特に、充電も同時にできる駐車場が評価された。

「帰宅するには電池残量が心配だというとき、虎の門ヒルズ、六本木ヒルズの駐車場に寄って充電できるので。品川周辺にも『トメホーダイ』ができたら、出張で品川から新幹線に乗るときに便利だと思いました。その際、駐車と充電がセットになってくれると、買い物ついでに充電できるのでありがたいですね」

20150831_original3建物の屋上に設置された太陽光パネル。ここで作られた電気でi-ROADを充電した。

ところで、田代さんはどのようにi-ROADを充電していたのだろうか?

「うちのオフィスにはもともとEV(電気自動車)用のコンセントを設置していたので、それを使っていました」

きっかけは、政府が太陽光発電推進政策の一環で進めていた設置費用の補助金制度について知ったこと。「いつか電気自動車の時代が来るかも」と考え、導入に踏み切ったそう。

「電力は太陽光パネルからまかなっているので、昼間ならほぼ無料で使えます。i-ROADもソーラーの屋根にすれば、充電できないところでも貯めた電気で自走できるのでは?」

確かに、万が一の電欠の際、ソーラーパネルで充電できると便利かもしれない。実際には、機体の面積的にソーラーの回収量が自動車を動かすほどにならないのが現状とはいえ、こうした面白い発想が飛び出すのも、既存のクルマではなかったことだ。

一方で田代さんは、i-ROADのパーツを3Dプリンターでカスタムする『ROAD KITCHEN』のサービスも体験している。

「一から作って格好よく仕上げるのはかなり難しいので、こうやってまるでスマートフォンケースのように、既存のデザインから選べるのはいいですね。僕自身もグラフィックのデザイナーですが、立体になるとやはり難しい部分がたくさんあるので」とデザイナーならではの視点で語る。

「今はまだ、i-ROAD自体が珍しい存在なので、オリジナルのままでも気持ちは高まりますが、台数が普及してくれば、ぜひ自分好みにカスタムしてみたい。『あなたのi-ROADかわいいね!』と言われると、やっぱり気分がいいですからね」

ファッション感覚でエクステリアをカスタマイズする。オーダーメイドのスーツのように自分だけのデザインに“衣替え”して愛着を育んでいくのも、i-ROADの楽しみ方の一つなのかもしれない。

また、田代さんはi-ROADの未来を、経営者ならではの視点でこう占う。「会社で持つのが都心では便利かもしれませんね。ちょっと打ち合わせとかに使うのにはもちろん、機体に屋号を入れたりすれば、目立つし宣伝もできますから」

i-ROADというプロダクトは、さしずめ折り紙のようなもの。今はまだ1枚の紙切れでしかないが、そこから新たな形を作り出すのは、さまざまなカルチャーを有する人々がそれぞれの立場から発する声。

もしかしたら、その“ひと折”を加えるのは、あなた自身の声かもしれない。「我こそは!」という人は、ぜひ試乗パイロットとして参加してほしい。

 

試乗パイロット、引き続き募集中

なお、試乗パイロットは2016年夏にかけての1年の間に、合計8期を募集。
引き続き、本Webサイト「試乗パイロットについて」から応募可能だ。
トヨタというメーカーと、生活者であるユーザー、双方の知見を融合させ、新たな集合知を描き出す試み。
一人ひとりの体験から始まるイノベーションに、ぜひご参加を!

 

TEXT BY Keisuke Kagiwada (contributor)
PHOTOGRAPHS BY Tomoyuki Kato

ISSUED : 4 September 2015