「一人ひとりのアイデアが、i-ROADを進化させていく」

試乗パイロット インプレッショントーク03

試乗パイロット

都市の移動は、これまでよりもずっと自由になるはずだーー。
i-ROADに乗って街を駆け抜け、クルマとは違う駐車・充電を体験し、さまざまな局面を乗りこなしていく中で、
試乗パイロットたちの視点や意識に、どんな変化が起きていくのだろう?
今回は、第2期試乗パイロットの中でも、走行体験の分析から、機材を駆使した動画撮影、
カスタマイズのシミュレーションまで、積極的にi-ROADを乗りこなした山根さんが登場。
約1カ月にわたる試乗期間の中で感じたことや、率直な意見を語ってもらった。

 

72dpi_山根さんインタビューIMG_2230

他のどんな乗り物とも違う、i-ROADの走行感

第2期の試乗パイロットのなかでも、i-ROADの走行距離がトータル514kmと断トツの1位だった山根さん。i-ROADを果敢に乗りこなしている様子を試乗パイロット同士のSNSグループに投稿し、大いに注目を集めていた。

そんな根っからの乗り物好きの山根さんだが、じつはi-ROADに試乗してみるまでは、期待値はそこまで高くなかったという。

IMG_0264第2期試乗パイロットの講習会にて、手ブレ防止用のジンバルを取り付けたカメラで
i-ROADを撮影中。

「i-ROAD について知ったのは、雑誌『WIRED』が開催したカンファレンス&ワークショップ企画『WXD(ワイアード・バイ・デザイン)』のうち今年5月に実施された試乗イベントの告知を見たときのこと。子どもの頃からクルマやバイクなどの乗り物に興味があり、実生活でも大型バイクに乗っているのですが、発売前の新機軸の乗り物であるi-ROADに出会えるというワクワク感から、参加することにしました。

試乗してみるまでは、ほかのメーカーから出ている3輪自動車と同じなのかなと思っていて、運転時の感覚もだいたい予想していたんです。でも、試乗してみて印象がガラっと変わりました。まず、バイクとは逆に後輪がステアリングになっているので、小回りをしたりリーンするときの感覚がとても新鮮だった。イベントのトークセッションで開発担当者の方(トヨタ自動車・スポーツ車両統括部の谷中壯弘)が話していた『絶対に倒れない』という言葉にも、興味をそそられましたね」

そんなきっかけで、イベント終了後すぐに試乗パイロットへの応募を決意したという山根さん。見事、試乗パイロットに選ばれた後は、i-ROADをより美しく撮影するために手ブレ防止用のジンバルを購入。満を持して、山根さんの試乗期間がスタートした。

11986529_888846504518509_8936484597214476009_n山根さんのSNS投稿より。
「この日は車のイベントが行われる予定で、
自分は運営スタッフとしてイベントに参加しました。
会場に着くなりi-ROADは注目の的となり、写真のとおり人だかりが…」

動画撮影、コース開拓……i-ROADの魅力を引き出す試み

「手持ちのカメラ以外にも、『GoPro』を使って撮影した走行時の様子をSNSで発信したいと思いました。せっかくの試乗期間なので、自分なりに楽しもうかなと。実際にやってみたところ、車体の動きが滑らかだったおかげでブレることなくきれいな動画が撮れたのも、驚きでしたね」

まさに準備万端の状態で、試乗期間をめいっぱい満喫することを決めた山根さん。大井町にある自宅から約30km離れた船橋オートレース場で開催されたイベントを
i-ROADで訪れたり、羽田空港周辺でのドライブにもチャレンジした。

「船橋のオートレース場までは、距離的にバッテリーが持つかどうかを考えるとなかなかアドベンチャーな道のりでしたが、せっかくなら行ってみようと思い切りました。行きは途中で給電をしましたが、帰りはとくに給電の必要はなかったです。あと、羽田空港はおすすめです。ターミナルの周回路が大きく湾曲しており、夜間は車も少ないので、カーブとか坂道でのブレーキ操作を学んだり、i-ROADの特性を思う存分味わえます。ぜひ、今後の試乗パイロットの方に走ってみてもらいたいですね」

11986554_857738867629770_2877496716460527327_n同じく第2期試乗パイロットの南波さんによる投稿写真。
「お手軽DIY。窓を半分だけとか1/4だけとか半端に開けたいときは、吸盤を窓に貼り付けるだけ」

一人ひとりのアイデアでプロジェクトが進化していく面白さ

また、i-ROADだからこそ通行できた細い路地などでのドライブも、印象深かったという。

「渋谷にあるトメホーダイ(港区・渋谷区エリアに約200カ所あるi-ROAD駐車場に定額で駐車できるサービス)を利用しにi-ROADで出かけたのですが、道がとても狭かったんです。車だったらまず通れないような場所でしたし、バイクだと行き止まりのとき引き返すのが大変そうだったので、i-ROADだからこそ気兼ねなく行けたのかなと。都内の道を普通のクルマの車体で走っていると、渋滞が起こりやすく駐車もしにくいなど、いろいろと困ることが出てくるので、i-ROADはまさにちょうどいいサイズ感だなと思います」

また一方では、走行時の楽しみに加えて、試乗パイロット同士のSNSが活発なことがとても興味深かったそう。

「プロジェクトにジョインした当初は、1カ月試乗をしてみて最後に感想を述べるだけくらいなのかな、くらいの理解でいたのですが、試乗パイロット同士の交流が活発なことに驚きました。たとえば、同じ試乗パイロットの南波さんが、ちょっと窓を開けて空気を入れたいときの固定用に100円ショップの吸盤をつけていたのですが、自分一人だったら絶対に思い付かない発想でした。僕もすぐに採用させてもらいましたが、そういうアイデアも即座に共有できるので、みんなで一緒にi-ROADを育てている感じがしていいですね」

72dpi_山根さんインタビュー_修了証IMG_2331第2期試乗パイロットの修了証書。試乗期間中に山根さん自身が投稿した写真があしらわれている。

また、こうした試乗パイロットの意見が開発にダイレクトに反映されるプロジェクトのあり方にも、大いに賛同してくれた。

「3Dプリンターで自分好みのパーツを作成できる『ROAD KITCHEN』でフロントパーツのデザインを作ったときも、他の人の『もっとこうしたい』という感想が聞けて面白かった。そういった意見をどんどん積み重ねていって、いずれi-ROADが販売されたときにデザインはもちろん、乗り味が変わっていったら面白いなと思います。ぜひ、期をまたいでいろいろな試乗パイロットの人たちと意見交換をしてみたいですね。
トヨタの未来プロジェクト室の人たちも自分たちの意見をとても面白がってくれて、試乗期間最後のラップアップミーティングでも第2期試乗パイロット全員から感想を聞きながら、さらなる進化につなげていこうという姿勢が印象的でした。実際に第1期試乗パイロットの方々の意見が自分たちの充電アプリに反映されていたりと、パイロット一人ひとりのアイデアや経験を集合知として、i-ROADが進化していくわけですよね。まさに“一緒に作っている”感覚で、とても素晴らしい体験になったと思います」

もし再びi-ROADに乗ることができる機会があったら、「普段バイクや車で行かないような場所にもっと行ってみたい」と話してくれた山根さん。愛車のバイクに負けず劣らない魅力をi-ROADに感じつつ、他の乗り物との比較分析をしてくれた山根さんならではのフィードバックから、さまざまな気付きを見つけることができた。

今後も試乗パイロットは募集が続く。「i-ROADならではの走行感を感じてみたい!」という方にも、ぜひ参加してほしい。

 

 

 

試乗パイロット、引き続き募集中

なお、試乗パイロットは2016年夏にかけての1年の間に、合計8期を募集。
引き続き、本Webサイト「試乗パイロットについて」から応募可能だ。
トヨタというメーカーと、生活者であるユーザー、双方の知見を融合させ、
新たな集合知を描き出す試み。
一人ひとりの体験から始まるイノベーションに、ぜひご参加を!

 

・「試乗パイロット インプレッショントーク」バックナンバー
 試乗パイロット インプレッショントーク01(第1期・田代さん)
 試乗パイロット インプレッショントーク02(第1期・橋本さん)

INTERVIEW BY Keita Fukasawa (contributor)
TEXT BY Yoko Sueyoshi (contributor)
PHOTOGRAPHS BY Eiji Fukasaku

ISSUED : 20 November 2015